久々の日本帰国で気づいた事と言えば、若い子がとても親切に感じました。
昔は、“助けたいけど、みんなの前では恥ずかしいから何も行動しない”みたいな雰囲気があったような気がしたんだけど…
なぜ私が若い子が親切と思ったかと言うと、
駅前のバスターミナルで人を待ちながらウロウロとしていた時に、私が道に迷っていると思ったのか「大丈夫ですか?駅に行く道なら教えますよ」と若い女の子が私に話かけてきました。
「人を待っているだけなので」と彼女に言いましたが、思いもよらなかったのでちょっとビックリ。でも彼女の勘違いに全然嫌な気分はしませんでした。むしろ感心させられました。
あとは電車の中で見た光景ですが、席が一緒に取れず別々に離れて座っているカップルに、隣に座っていた若い女の子がそのカップルに自分の席を譲ろうとしたり。カップルは丁寧に彼女のオファーを断りましたけど。
日本人ってシャイで、外国人のように思っていることをハッキリと言う習慣がないと思っていたけど、最近は変わってきたんですね。
もう10年以上前ですが、ペルー出身の私の友人が開くバーベキューパーティに行った時に、スペインから来た女の人に会いました。
彼女はカナダ人の彼氏とパーティに来ていて、彼氏と背丈がほぼ同じくらいに背が高く、スペイン人独特の黒髪の目元が整った、とても綺麗な女の人でした。
その彼女に「私が日本人」と言うと驚いて、自分は日本で英語を教えていたことがあると言い、日本に行った時の話を私にしてくれました。
彼女は公立の学校で英語を教えるため、何ヶ月か日本の田舎に住んでいました。場所は忘れましたが、山と畑しかないとても田舎だったそうです。
交通機関も不便で、かつ自分と同じような外国人は周りにはいず、地元の人とも全然溶け込めなかったそうです。
ある日彼女は自転車で道を走っていたら、何かのはずみで転んでけがをしてしまいました。
痛さで立ち上がれずしばらく道で屈まっている彼女を、周りは助けに来ようとはせず、「大丈夫?」という気づかいの言葉さえも誰も言ってくれず、道行く人は彼女を無視していたそうです。
彼女はなんとか自力で立ち上がり、傷だらけの体で自転車を引きずって家に帰りました。
その時心の中で、“That’s it”と決心したそうです。
日本人の冷たさに日本にいるのが嫌になり、数ヶ月滞在しただけで、直ぐに国に帰ったと言っていました。
その話を聞いた時に、その当時日本人は都会以外あまり外国人に慣れていなかったのでは? そのせいでわざと彼女を避けていたんじゃないのかなとしか考えられず、日本の嫌な思い出しかない彼女をとても残念に思ったことがあります。
もう1人仲良くしていた人も、やはり日本の田舎で英語を教えていた経験があり、滞在中は想像していた生活とはかけ離れてつまらなく、もう日本には興味がないと言っていました。
昔は日本はちょっと閉鎖的だったのかもしれないですね。でも外国に暮らしている日本人も、田舎に住めば彼女達と同じような経験をするんですよね〜。
今は日本どこでも外国人、特に外国人旅行者をたくさん見かけるようになりました。そのため、外国人に対して日本人がシャイになるということはあまりないと思うのですが。
それに最近の日本の若い子を見ると、言いたいことをはっきりと言うようになってきたみたいだし、人を助けることにも積極的になったような気もします。なってほしいです。
日本は安全で日本人は優しく、日本にいるのが居心地がいいと言っている外国人も沢山いるし、海外に長く住んでいると、日本人はなんて丁寧で親切なのだろうと改めて実感できます。
さて、すべて順調に進んで何事もなくカナダに帰国と思ったら…
空港の預け入れ荷物のチェックインで、日本からのお土産として神社で買った破魔矢を預けることができませんでした。
私が買った破魔矢は長くてスーツケースに入らず、でもせっかくお土産に買ったのに持っていけないのは悔しいと思い、飛行機会社のサイトで預け入れ荷物の種類を念入りに調べました。
そこには傘は“OK”と書いてあったので絶対大丈夫と確信していたのに…
家から飛行場までの道中、“チャリチャリ”とうるさい音にもガマンして持ってきたのに…
「えーっ、なんで?傘は大丈夫で破魔矢はダメ?」とカウンターの人に聞いたら、私の破魔矢は“長すぎる”という理由でした。
最高60cm迄で、私の破魔矢は90cmありました〜。
デカイ方が運もデカくなるだろうとわざわざ長いのを買ったのに…
これって、私は運に見放されたってこと…かな?
ダブルショックでした〜〜