カナダで病気になったら ー Visiting the Doctor

Shingles

破魔矢からの私の不運はまだまだ続いており、時差ボケに気候の変化、仕事のストレスで何年かぶりに?帯状疱疹になってしまいました。

私は19歳か20歳の頃に1度かかった事があって、「1度なったらもう絶対にかからない」とずっと信じきっていました。 それなのに…

何回もなるものだとは知らなかった…

日本から戻っときてからずっと頭痛に悩まされ、夜も痛みで眠れず、でもただの疲れだろうと思っていたら…

朝起きると、おでこのあたりに色のない数個の大きなブツブツができていました。

ちょっとその部分を触ると、これが非常に痛い。ピリピリとまるで電気ショックにあったような痛さ。

この焼けるような痛さは、若い頃帯状疱疹になった時に経験したのと全く同じ痛みだったので、「これは帯状疱疹だ」と確信がありました。

「ひどくなる前にお医者に行こう」と早速病院へ行くことにしたのですが…

カナダではお医者さんにかかる時は、まずファミリードクターに行かなければなりません。

自分のファミリードクターに会ってドクターが診断した後、スペシャリストクリニック(Specialist Clinic) 内科、外科、皮膚科等の特定のお医者さんの所に行きます。ファミリードクターを通さないで、自分で直接スペシャリストクリニックに行くことはできません。 

ファミリードクターもこのスペシャリストクリニックも予約が必要です。

スペシャリストの予約は、ファミリードクターにしてもらうか直接自分でするかどちらかで、スペシャリストに会うのに普通は1ヶ月、最悪半年以上待たされる場合もあります。

頭痛の検査のためMRIの予約を入れた私の香港人の友人が、予約が一杯で半年待たなければならず、「その前に死んだらどうするのよ〜!」とひどく怒っていたのを覚えています。その後キャンセルが出て、彼女は早めにMRIを受けることができましたけど。

ファミリードクターに直ぐに予約が取れず緊急の場合は、ウォークインクリニック(Walk-In Clinic)かエマージェンシー(緊急病院)に行きます。

私のファミリードクターはダウンタウンにあり、車で1時間かかるので、緊急の時は家の近くのウォークインクリニックに行っています。

今回も直ぐに薬が欲しかったので、ウォークインクリニックに行きました。

クリニックは土曜日だったせいもあって予想した通り混んでいて、私は1時間以上待たされました。

カナダは医療費がタダで、お医者に行くのにお金は一切かからないんですよね。

スペシャリストや病院もタダで治療が受けられます。

嬉しい事なんですが、このタダというのが困りもので、たいしたことのない病気でもすぐにお医者に行く人達が増えてしまうのです。そのためクリニックはいつも混んでいます。

ウォークインクリニックは1時間待たされるのは普通だし、上で記述しましたがスペシャリストは半年待ち、緊急病院は6時間待たされることもあるそうです。

恐ろしい事に、緊急病院で待たされている間に死んでしまったというケースをたまにニュースでやっているんですよ〜。

ここでは病気になるのも命懸けです。

いつものように1時間待って、やっと私の番でドクターに会えると思ったら…

Walk-in-Clinic

ドクターは若いインド系の男の人で、頭にターバンを巻いていました。

週末でドクターが少ないのか治療室に入っても彼は忙しそうで、私の話を真剣に聞こうともせず、チラと私の顔を診ただけで、

「湿疹なんて見えないよ、帯状疱疹じゃないね」

でも頭痛がひどいので、せめて痛み止めの薬を処方して欲しいと聞くと、

「市販の薬で十分」と言い、市販の薬が全く効かないことを何度言っても、もう診察を終わらせたい態度が丸見えで、

「湿疹が膨れ上がり、破れたら来なさい」と全く取扱ってくれませんでした。

ひどくなる前に治したいからお医者に行ったのに、悪化してから来いと言われ腹がたつのと、頭がガンガンとハンマーで打たれているような痛みがはしるのをこらえて、家で1日じっと横になって待つ事にしました。

私が行ったクリニックは、ネットのレビューでは「最高のクリニックだ〜」って書いてありましたが、「えっどこが?」って思ってしまいました。

案の定ひどくなり、でも同じクリニックに行きたくないので、

月曜日会社を休んで、フラフラになりながら別のウォークインクリニックに行きました…

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